皆さんこんばんは。ささくれでございます。
2024年10月1日に『OneShot: World Machine Edition』がSteamでリリースされます。
そもそも『OneShot』という作品は、2016年にPC向けに作られたアドベンチャーゲーム。
それを2022年にコンシューマ向けにリメイクした物が『OneShot: World Machine Edition』で、来月リリースされるのはその移植になります。
実は私、今年のサマーセールでオリジナル版を買っていました。そしてそのうち遊ぼうと放置していたら今回のリメイク版が出るって話ですよ。
調べたらオリジナル版とリメイク版ではストーリーに大きな違いは無いらしいので気にする必要はないのですが、新しいのがあるのに古いのをやるのってなんか損した気になりません?
なのでリメイク版が出る前にオリジナル版をサクッと慌ててクリアしてきました。今回はその感想になります。
『OneShot』(オリジナル版)ってどんなゲーム?
本作のジャンルは「パズルアドベンチャー」。
探索しつつアイテムを集め、さらに組み合わせて使ったり、パズルを解くことで目的地を目指します。
そして一番の特徴は、メタフィクションの演出を使い「物語」と「現実」との壁を無くしていること。
プレイヤーが「主人公」になるのではなく、「プレイヤー個人」としてキャラクターを導いていきます。ロールプレイとは対極にあるゲームですね。
キャラクター「ニコ」もそういう存在としてプレイヤーを認識しています。
このプレイヤー名、最初はPCのアカウント名だったのが怖かった……そんな所も参照してんだね……いや、大丈夫なのは分かってるんだけど不安になる。
そして面白いのがアニメーションなどの演出だけでなく、実際のゲームプレイで”壁”をぶち破ってくること。
このときはドキュメントフォルダにあるファイルを探してコードを見つける必要がありました。
ニコからしたら何をやってるか分かんないよね。
デスクトップ画面が変わってたこともありました。
面白いけどPCに介入されると怖いって!
バグってるように見えるけどこんな風に画面外も使ってパズルを解いていくそんなゲームです。
ニコ
この作品の主役的な存在「ニコ」。
この子を導いて世界に光を取り戻すのがこのゲームの目的なのですが、この子が
すごくいい子なんですよ…!
年相応な言葉遣いや反応をすることもありますが、順応性が高くて癇癪も起こさず素直で明るい。
そしてかわいい。
子供が健気にがんばる姿が弱点になりつつあります。うっ…(泣)ってなる。
オリジナル版とリメイク版の違い
基本的にオリジナル版はPC向け、リメイク版はCS・携帯機(モバイルPC)向けって感じです。
リメイク版は、コンシューマ向けにゲーム内蔵の仮想OS(演出用?)があるのでPCでプレイするのと感覚はさして変わらないように出来ています。さらにギャラリーやUI変更、新しい隠しアイテムなども追加されています。
どちらもストーリーは変わらないので、別にPCであってもリメイク版をプレイしてなんの問題もないです。
感想
クリアまでのプレイ時間は4時間。
素晴らしかった。メタフィクション作品として完成度が高かったです。
ベッドがセーブポイントになっていて、ニコが寝るとそこでゲームが強制終了。あらためて起動し直すとニコの夢の映像からゲームが始まります。そこまでやるかってくらいのメタ演出ですが、そういう所がこのゲームでは大事なんです。
ニコに対してプレイヤーがどこまで入れ込むかがエンディングにも関わってきますからね。ニコの性格もそれに合わせていて、多くの人は「好き」か「すごく好き」になるんじゃないかなー。
プレイ時間の短さやメタ演出があっても、こういうゲーム内の記述で世界観を補強しているので没入感は失っていませんでした。
メタフィクションをストーリーやキャラ描写だけじゃなく、ゲーム部分にも活かしてるゲームは初めてプレイしました。新鮮で面白かった!
↓↓↓ オリジナル版 ↓↓↓
↓↓↓ リメイク版 ↓↓↓
エンディングについて(ネタバレあり)
どうしてもエンディングについて語りたかった。
ここからの内容はエンディングのネタバレが含まれます!これからプレイするという方は絶対に見ない方が良いです。
最後の選択。
ニコを元の世界に返すか、この世界を救うかの選択を迫られる場面。
えっ?
こんなんニコを元の世界に帰してあげる以外の選択あるんですか?
ほとんど悩まず右を選びました。親元に帰してあげたい。
うーん良かった良かった!
”第四の壁”じゃなくゲームウィンドウの壁を通り抜けて出ていくニコ。
本当にデスクトップ画面を歩いて行くとは思わなかったです。スクショ撮りたかった……
そしてこれ!
ニコがいなくなったからゲームを起動しようとしてもエラーになります。これ本当に起動できないんですよ。徹底してんなー。
私もこの徹底ぶりを見習ってこのゲームはこれで終わりにしようと思います。
まず間違いなく起動する方法はあるんでしょう。もう1個のエンディングも気になりますし、やり残した事もあります。
でもこれでいいんだ。「チャンスは一度きり」なんだ。
それではまた。