地味痛日記

自力攻略を目指すおじさんのゲーム雑記ブログ。最近はインディーゲームの感想が多め

【ポーショノミクス】ポーション作って経営して恋愛してデッキ構築をする|感想

皆さんこんばんは。ささくれでございます。

2022年にリリースされた『ポーショノミクス シルヴィアの魔法薬店』に、1か月前の大型アップデートでついに日本語が追加されました!

さらに先日、Nintendo Switch、PlayStaion 5、Xbox Series X|S向けのコンシューマ版が発売されたばかり。これはもうほぼ新作みたいなものでしょう。

それになんだかすごい好評だな……ってことで、色々とタイミングも良かったので遊んでみることにしました。

ちなみにプレイしたのはPC版(Steam)。内容に違いはないみたいですが、コンシューマ版にはDLCが初めから同梱されているようです。

『ポーショノミクス』ってどんなゲーム?簡単に

実はやることがたくさんある本作品。どんなことが出来るのが軽くまとめてみました。

1.ポーションをクラフトして売る

まず素材を混ぜ合わせてポーションをクラフトし、自分の店で売ってお金を稼ぐのが基本。

ポーションを売るときは客と交渉し値段をできるだけつり上げます。交渉はカードバトル風。

2.稼いだお金で店の拡張&素材GET

友人たちのお店で素材を買ったり、冒険者に依頼して新素材をゲット。

お店を拡張すればもっと多くのお客に対応できるように。

3.知り合いの島民と親交を深める

友人たちの好感度を上げて親交を深めよう。性別関係なく恋人にすることも可能。

仲良くなることでお得な割引サービスを受けれたり、交渉に使う新しいカードが手に入ります。

4.メインストーリー

10日ごとに行われる勝負に勝ち続け、賞金で借金を全額返済するのが目標になります。

 

このように、「ポーションクラフト」「デッキ構築カードバトル」「経営シミュレーション」「アドベンチャー」「恋愛シミュレーション」「スケジュール管理」と色んなゲーム要素の詰め合わせになっています。

これらをそのままくっつけて、ほんのり絡み合わせた感じでしょうか。

 

キャラクター同士のやり取り

初めてプレイしたときにまず感心したのが「会話シーンの丁寧なつくり」でした。

キャラクターのモーションを会話の内容に合わせて細かく切り替えていて、口パクのタイミングやリアクションがとても自然なんです。(あくまでゲームとしての話)

翻訳もしっかりしていて、このゲームのポイントはキャラクター同士のやり取りにあるんだと”ゲームのつくり”からも感じます。

左下のハートが好感度イベントの数

仲を深められるキャラが全部で10人、それぞれに最低10個のイベントが用意されているので、メインストーリーも含めるとそれなりの文章量になっています。ノベルゲーかって。

 

現に公式のブログを見るとこのゲームのファンアートがめっちゃあるんですよね。知らない世界だ……

 

ポーショノミクスの恋愛事情について語るおじさん

このゲームを語る上で欠かすことが出来ないのが恋愛についてのあれこれです。大型アップデートで何股でも出来るようになりましたしね。

島民たちとの会話はほとんどが身の上についての話で、主人公シルヴィアは物怖じせず彼らの内面にガッツリ切り込んでいきます。

駆け引きもなく好意をストレートに伝えるのはすごい海外っぽいです。(偏見)

歯が浮くようなセリフもバンバン出てきます。さすがに”肩のそばかす”のくだりは生々しすぎて引きました。この辺は合わない人もいるかもしれません。

同性だろうが亜人系だろうが躊躇なく恋人になれるというのは”そういう世界”ってことでしょうか。

 

個人的に、製作者の思想的な考えとゲーム内の描写は切り離して考えるようにしています。LGBTQ+っていうんですか?ああいうやつです。時代と需要を戦略的に作品に反映させてエンタメとして昇華させたんだと思うようにしています。じゃないとゲームを選ぶときに面倒になりますしね。どうでもいいノイズで面白いゲームをプレイ出来ないのは悔しいじゃないですか!ついでにマイノリティな意見を言わせてもらうとトドのおじさんとネコちゃん達とも付き合えるようにして欲しかったです。ああいうケモノ寄りな見た目のキャラとも恋人になれる方が面白いし、世界観的にもアリだと思うんですよ。というか期待してたのに付き合えなくてガッカリしました…仲良しエンドも悪くは無いんですけどね。ロクサーヌはあれで良かったです。あれが良い。

熱くなってしまいました。失礼。

 

感想

クリアまでのプレイ時間は46時間

 

実はこのポーショノミクス、全体的にカジュアル寄りなゲームでした。

ポーションのクラフトは材料の割合が大体合っていれば問題ないですし、カードバトル(交渉)も大体が1~3ターンで終わります。メインストーリーの節目にある対決も交渉でなんとかなる仕様になっています。

 

スケジュール管理やポーション作りをキッチリ効率的にやろうとする必要はありません。

 

逆に、他のポーションクラフトゲームやデッキ構築カードゲームを想像して効率プレイをしようとすると、不便な所やモノ足りなさを感じると思います。時間もやたらとかかって面倒になってきます。(体験談)

 

色んな要素が混ざっているゲームですから、このくらいのバランスじゃないとまとまりが無くなるんでしょうね。デッキ構築とか苦手な人もいますし。

翻訳は自然でしたし、それ以外の演出やデザインのクオリティも高いです。

キャラの表情やセリフの回りくどい言い回しはすごく海外っぽい。これは好みの問題ですね。

この表情が好き。

 

粗が少なく高クオリティ。そしてカジュアルに遊ぶべきゲーム

というのが私の最終的な感想です。結構人を選ぶかも?

それではまた。