地味痛日記

自力攻略を目指すおじさんのゲーム雑記ブログ。最近はインディーゲームの感想が多め

【AI搭載版ポートピア連続殺人事件】やったら「へぇ~」「ふ~ん」ってなるAI技術体験

皆さんこんばんは。ささくれでございます。

 

最近、巷では『ChatGPT』なる言語系AIがトレンドになっているらしいですね。

いやー全然知りませんでした。

私は流行には疎い方ですが、なんだか流行に疎いというか……浮世離れしてきていないか?と危機感を覚える今日この頃です。

 

そんな今話題の言語系AIのお話。

 

AI搭載版ポートピア連続殺人事件

つい先日、SQUARE ENIXから言語系AIを搭載した『ポートピア連続殺人事件(作・堀井雄二)』が配信されました。

自然言語処理の技術を用いた技術デモということで、1983年に発売されたPC版ポートピア連続殺人事件という題材を使い、現在のAI技術の一端を体験してもらいたいという趣旨の様です。

 

プレイ画面はこんな感じ。

見た目は今風になっていますが、ゲームの内容や遊びやすさは変えず、調整もされていないようです。

 

PC版ポートピア連続殺人事件がそうであったように、ゲームの進行は直接文字を入力して行う「コマンド入力式」。

とりあえず挨拶してみると

うーん・・・・・・ってお前……

髪型を褒めても

そっけない反応。

それもそのはず、今回の技術デモでは倫理的、権利的な問題を考慮して自然言語生成」は非搭載となっています。

なのでAIキャラからの返答は、あらかじめ用意されたものから選ばれます。

まだ危ない発言かどうかを判断するのは難しいみたい。

 

なので注目するのは、

どこまで「プレイヤーが入力したテキストの意図をAIが汲み取り、コマンドとして理解できるか」

という点ですね。

 

 

ちなみに私はポートピア連続殺人事件は移植版すら未プレイです。

まーでも犯人はヤスなんで。

ゲーム本編を楽しむというよりは、AI技術の表層をサワサワっと触れてみるだけにしてみます。

 

それっぽい指示をしてみる

相棒(笑)のヤスに色々と指示をすることで捜査を進めることができるらしいので、とりあえずそれっぽい指示を出してみることにしました。

「耕造について調べろ」

被害者である耕造について何か調べてこいという命令を出してみます。その結果……

何か捜査に役立ちそうな情報を3行にまとめてくれました。

めっちゃ優秀だなヤス(´▽`)

ちなみに入力したテキストと、候補となるコマンドとの一致率も見れます。

この一致率が一定の数値(今回は85)を越えた場合、コマンドとして認識されるようです。

 

でもさあ、全く同じ文章のはずなのに100%になってないんですよね。

なんでなんだろ?

名前を聞いたら語尾に小さく多分ってつけられた気分……

……自分に自信無い系AI!?

あれ、ちょっとかわいく思えてきた!

 

「被害者について調べろ」

ちょっと言葉を変えて同じ意味の命令をしてみたんですが、これが失敗。んー……

「耕造ってどんな人?」

耕造というワードは変えずに試してみたが、これも失敗。

 

なんか……思ってたより……

 

場所を移動してみる

「コマンド入力式」では場所の移動もテキストで入力して行います。

とりあえず現場に行ってみることに。

はい。移動成功。

 

さっきの失敗があったので、今度も色々と試してみることに。

「現場」「事件のあった場所」に変えてみると、

うーん失敗。

さっきもそうでしたが、キーワードとなる文字が必要なのかな?

 

他にも

山川の屋敷に行け  → 成功

現場に行こう    → 成功

現場へ一緒に行こう → 成功

現場に行こっか?  → 成功

現場へGO!      → 成功

現場へ       → 成功

 

GOGO現場どこまでもゆこうよー → 失敗

ゲ、ゲ、ゲゲゲの現場へ行け   → 失敗

 

「現場」や「山川の屋敷」という明確なキーワードがあると文章を崩しても成功しやすいみたい。

でも、付け足しすぎて文章として成立しなくなるとダメ。

でも一致率が超えなかっただけで、こっちの意図を汲み取りかけてはいたみたい。

 

だったら十分すごいのかも?

 

感想

今回、ヤスとの最初の待ち合わせ場所からほとんど動かずにAI技術を体験してみました。

が、正直あまり実感がわかなかったですね。

 

PC版『ポートピア連続殺人事件』をやったことがなく、「コマンド入力式」の不便さを知らなかったのも原因でしょうか。

多分経験者だったら「技術もこんなに進歩したんだなぁ」と思えたのかも。

 

「耕造」→「被害者」、「現場」→「事件のあった場所」のように、キーワードを変えても理解してくれていたら印象も全然変わるんですけどね。

 

 

ただ今回の技術デモは、技術の凄さを体感してもらうのが趣旨ではないのです。

関係者のインタビューでも「不満を感じる部分もあると思う」と仰っていたので、AI技術に関心を持ち、今後の発展に期待するくらいの気持ちでいいのかもしれません。

 

今の段階でも恋愛ゲームなら相性良さそう。

 

余談ですが

おそらく日本一有名なネタバレである「犯人はヤス」ですが、私も当然知っていました。

なのでヤスとやり取りをしてても滅茶苦茶白々しく感じてました。

我慢できず「お前が犯人だ」って言ってやったんですけど

良いようにあしらわれちゃった……

最後にちょっとムカつきました。

 

それではまた。